やまうちたかし の #縄文ヤッホー 2018/07/19(木)- 07/31(火) TETOKA(東京・神田)

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今は昔。東京都の国立市に住んでいて、身近な武蔵野の土器や土偶にも、顔面把手、勝坂式、背面人体文土偶と地域の様式があり、関東から長野へと文化様式がつながってると知りました。。
それから地元の文化に愛着がわき、地元を越えた地域の文化を知ることが、たいへん楽しくなりました。その興味や体験をもとに、土器や土偶を作っています。(やまうち)

やまうちたかしを知ったのはたぶん約二十年前。面白目利き、土屋遊さんのサイト wtbw でまずは http://omolo.com を知った。そこから断片的に彼の活動を観続けているが、彼は相当に特異な作家である。彼の活動および作品はその時々の流行などとはおよそ無関係だが、コンテキスト(美術の文脈)に依存しない強さやユーモアとチャーミングがある。「モテたい」運動や「パイ投げ」イベントなどいっけん美術や芸術と無縁な活動も興味深いが今回の「縄文ヤッホー」に繋がるのは何と言っても「冬芽ちゃん」だろう。「冬芽ちゃん」とは秋に落葉した葉痕とそこから生える新芽があたかもかわいいキャラクターに見えると言った樹木観察の鑑賞ポイントなのだが(やまうちはそれを絵画の題材にしていた時期がある)その山椒の冬芽のトゲが太陽の塔の手やヤッホー土偶の手に呼応する。冬芽も土偶もかわいい。土偶も冬芽も omolo い。と言う案外シンプルな価値観。さらにはわかりきっていると考えていたモノに対する再発見再定義の美学。やまうち曰く、考古学界でかつてゴッドハンドと言われた藤村新一は考古学的には NG だが創作としてあり。と言う視点。この禍々しさと真摯な発見者の矛盾的同居が omolo い。捏造と創作のはざま。今のかたちを古い技術でつくると時空が捻れるのが omolo い。そんな omolo 思考が混沌と詰まった omolo 展示だと思う。
(マジック・コバヤシ / フォトグラファー スパイス料理研究家 美学校講師)

TETOKA
2018/07/19(木)- 07/31(火)
16:00-23:00(定休日:水曜日)
東京都千代田区神田司町2-16 1F
TEL 03-5577-5309
ハッシュタグ #縄文ヤッホー #tetoka (instagram facebook twitter etc.)
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