カオス*ラウンジ2010
カオス*ラウンジは、pixivやニコニコ動画やyoutubeやtwitterやustreamなど、画像や動画など現在のネットの仕組みに見られる手軽な創作と出力と連携というしくみをヒントに、表現される作品や枠組みを展示する展覧会です。
作者が定かではない、詠み人しらずの民話や童話は、採集され、編集を繰り返され、残されてきました。民画も同様なものです。民画もまた誰かの手によってまた採集され、編集を繰り返され、残されてきました。今回のカオス*ラウンジは作り手が確定できない、二次創作の産物としての作品や運動、その仕組みをあつかった、現在日本における民画の展覧会といったものになるでしょう。
会場は、高橋コレクション日比谷2010年4月10日(土)?4月18日(日)、アプリュス(南千住)5月1日(土)?5月23日(日)、NANZUKA UNDERGROUND (渋谷)5月8日(土)?5月16日(日)、mograg garage(国分寺)5月20日(木)?5月30日(日)、ビリケン商会(青山)5月22日(土)?5月30日(日)と様々な場所と期間で行われる展示企画です。
この企画に、僕も関わっていて、高橋コレクション日比谷では、特に名前は出ていませんが”藤城 嘘とポストポッパーズ”のポストポッパーズ名義で参加予定、ビリケン商会(青山)には自分名義で参加予定です。アプリュスの会場参加は現在のところ未定です。
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カオス*ラウンジ2010 in 高橋コレクション日比谷
会場・アクセス 高橋コレクション日比谷
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井ビルディング1階
2010年4月10日(土)?4月18日(日)11:00?19:00
オープニングレセプション:4月10日(土)18:00?20:00
シンポジウム:詳細は追って掲載します。
入館料(税込)
一般 300円/大高生 150円
※中学生以下無料
■カオス*ラウンジより○泉和良(アンディー・メンテ)、一輪社、梅沢和木、ob(オビ)、琴葉とこ、死霊のすがわら、だつお(青柳菜摘)、智子、二艘木洋行、ひきたさおり、藤城 嘘とポストポッパーズ
■高橋コレクション日比谷より○伊藤存、高嶺格、村上隆
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カオス*ラウンジ2010 / オリジナル
会期:2010年5月22日(土)?5月30日(日)
会場:ビリケン商会
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【展覧会概要】
「カオス*ラウンジ」とは、アーティスト・藤城嘘によって2008年から行われている展示&ライブペイント企画です。
カオス*ラウンジのアーティストの多くは、制作・発表ともにネットを中心として活動しています。
その環境は、ここ10年?15年における日本社会の高度な情報化や、深刻なポストモダン化を正確に反映したものであると言えるでしょう。
そこでは、「情報」と「物(作品)」や、「匿名性(消費者)」と「有名性(作家)」などの分断が深刻化し、彼らの活動をアートとして紹介する際の大きな障害となってきました。
ゼロ年代(2000年?2009年)と呼ばれる時代に、彼らの存在が表面化しなかった大きな理由の一つとして、「ネット」や「情報」を前提にした作品の扱いにくさがあったと言えるでしょう。
「カオス*ラウンジ2010 in 高橋コレクション日比谷」では、カオス*ラウンジの作品と、それらのルーツとも言うべき先行世代の作品を同時に展示し、これからますます深刻化するであろう「ネット」と「アート」の分断を克服するためのヴィジョンを示してゆきます。