守山リス研究会
日本の中部地区の冬芽樹木が観察しやすい場所を観測する調査を少しづつ始めました。
中部は自分が観測に行く形ではないので、発行されてる資料や現地の方達と交流を採って少しづつ調べる形になります。
現在のところ、名古屋城周辺と、名古屋の東谷山地区、東山公園付近を調べました。(冬芽観察マップ)
調査にあたり、守山リス研究会と、東山自然観察会の協力を得ました。
守山リス研究会は、ニホンリスが共生できる環境作りを目指して、リスが食べるオニグルミの植栽、東谷山地区周辺の植物やホ乳類の調査や管理、山道の管理や周辺のゴルフ場との連携した活動、子供や周辺住人に対した教育活動など、積極的に行っています。守山リス研究会は、以前からオニグルミの生態や特徴を調べたとき検索ヒットすることが非常に多く興味を持ってきました。
11月17日の早朝に集合して、その日の活動に参加しました。
その日の活動内容は、専門的な機械を使った定点地点の気温や湿度や光量の調査、前日に仕掛けたリス用の罠の調査、無人撮影カメラのSDカードの交換などでした。捕獲したリスには、発信機を埋め込み解放、その後リスの動きを調査するそうです。その日はリスの捕獲は出来ませんでした。
http://www.flickr.com/photos/22081105@N03/sets/72157632067800628/detail/
View 守山リス研究会にて散策したコース in a larger map
守山リス研究会の北山さんに色々伺ったお話で気になった話題など
- 東谷山山頂の尾張戸神社では、栽培したキノコを少し頂きました美味しかったです。山道でシイの木の実も生で食べました。シイの木は食べる文化もあるそうです。生で食べた感じでは少し粉っぽいというか芋っぽい食感で、淡い甘みも感じました。
- リスは、胡桃など食べた痕(食痕)が、成長過程でかじり方、割り方がかなり違う。
- タカノツメという植物(唐辛子のタカノツメではない)の葉っぱは、紅葉して地面に敷き詰められて、腐り出すと、綿菓子のような甘い香りがする。
- 新月に切った木は腐りにくい?
- フェルミ推定という調査方法で、検討つきづらい大きな世界から、必要なものや情報のの割合をざっくりと試算する方法がある。その方法をつかって森にいるリスの数を調査したりする。
- 元々の北山さんのリス調査の切っ掛けとして、30年ぐらい前、北山さんは、ホームスティで外国からの学生など受け入れることをされていたそうです。そのときに外国人を山につれていき散歩したそうです。そのときに外国の方達が決まって「この森には動物はいますか?」と聞かれたそうです。そのとき、その外国人の方々は詳細にそのように聞いてきたわけではないけれど、北山さん自身は、東谷山が豊かな動植物が交わる生きた森であるか?動物や植物が少ない死んだ森であるのか?どちらか?と質問されている気分になったそうです。それを切っ掛けに、専門の大学教授の方など招待調査して頂き、それから偶々栗鼠が見つかり栗鼠の調査が始まったとのこと。
- ここ数年、カシノナガキクイムシの群れによって樹木が枯れることに悩まされ、樹木の幹にサランラップを巻いて対策を打ってるとのこと。また、最近、東谷山では、イノシシを観測されるようになったそうで、イノシシが現れた理由は付近の山で、樹木が枯れて以前まで採れた木の実が減り食料を求めて移動してきたのではないか?と言われていました。
- 豚というものは、家畜から野生化するのが早く、自然に放たれた豚は一生のうちにイノシシのように体が変化しやすいそうです。また、数世代移り変わるだけで野生のイノシシの変化してしまうとのこと。震災後の東北地方の家畜から放たれて野生化した豚は近いうちにイノシシへ変化して、現在は聞かないものの近い未来にイノシシの問題が表面化するだろうとのこと。
- 今年は、守山リス研究会では、バイオトイレ(コンポストトイレ)の研究に取り組んでいるとのこと。バイオトイレについて少ないエネルギーで運用できるものを考えているとのこと。当初、バイオトイレについて貯まった廃棄物を、肥だめのように植物の肥料にしたいと考えていたとのこと、しかし現在考えるところそれは難しいそうです。人間が現在とっている化学的な薬、例えば避妊や心臓の薬など、効果が出るように人間の体内で変化しないように作られている、そういうものが含まれたウンコを栄養として植物が育ち、虫や動物が育つ環境では、動物の体にも影響を与えかねないという懸念から、そのように考えているようです。環境ホルモン問題の原因の一つをつくるかもしれないという懸念から、バイオトイレの廃棄物を植物の肥料にしようというのは難しく、江戸時代ぐらいの話なら可能だったとのこと。